小笠原 父島旅行記 ~エピソード1~ 退職面談から小笠原旅行申込編
「お前には残って欲しかったんだが、退職の意思は変わらないのか?」同郷の社長に軽く説得されたが、退職の意思は変わらないことを告げ受理されることが決定した。
2回目の面談はあっさりしたもので、退職の意思を示したものには特に引き留めることはなかった。30年か勤めた会社で退職することに寂しさも感じていたが、前を向くしかなかった。
面談終了後、自席に戻り直属の上司に面談で退職の意思を示したこと、特に問題なく受理されたこと、残り一カ月は出来れば有休消化を行いたいので、後任を早く決めてほしいことを告げ、自分で抱えている仕事が終わり次第、有休消化に入ることを告げた。
直属の上司は、後任がすぐには見つからないこと、顧客との交渉に立ち会ってほしいこと、かかわっているプロジェクトメンバーが少ないことを理由に出来るだけ有休消化をせず出社して欲しいことをお願いされたが、出来るだけのことは協力すると答えてちゃんとした返事はしなかった。退職日までに完結出来ない仕事を行う方が会社の為にならないと考えたこともあるが、なにより辞めていく人間に頼ることを許せなかった。
「どうせ有休とってもすることないだろ?辞めて鹿児島に帰るのか?引っ越しはいつの予定だ?」矢継ぎ早に質問されたが、鹿児島に帰ることしか決まっておらず、ほかの事はこれから準備することだと答えた。
引っ越しの作業を行ったのが8年半前に東京に引っ越ししてきた時の事なので、電気、ガス、水道、引っ越しの手配など全く覚えていなかった。ネットや図書館でひと通りの事を調べ引っ越し作業にめどが立ち、賃貸マンションの解約日=引っ越し日を決めた。本来ならば退職日に引っ越しを行う(賃料の一部を会社が負担しているため)のが金銭的には、一番ダメージがないのだが17日まで予定がある為、引っ越しの日付を18日とし18日間は家賃が丸々手出しとなった。
退去日が18日と決まったので、17日までのやりたいことリストを作成することにした。本当は東北地方や北陸地方などにも旅に行きたかったが時間と金を考えて絞り込まざる終えなかった。
・山梨(以前働いていた工場や寮がどうなっているか、富士山の星空を見たい)
・小笠原 父島旅行(TVで船でしか行けないこと、行くには5泊6日必要なことを言っていたので退職し時間に余裕があれば必ず行くと決めていた)
山梨行きは特に宿に泊まることはせず、一日中星空を見たいと思い、当日の朝の天気予報で行く日を決めることにした。
小笠原 父島は考えていた以上に不便であることが分かった。
HISやJTBの窓口にパンフレットは置いておらず、HIS大宮で小笠原に行きたい旨を相談すると、奥の事務所から小笠原海運のおがまるパックのチラシを持ってきていただいた。HIS窓口でも予約はできるとの事だったが、詳細を決めていないことと出発日を決めていないことを理由にチラシのみを頂くことにした。
あとはネットで調べて船と宿を別々に個人手配するか。
調べるまで知らなかったが、父島の隣(隣と言ってもははじま丸で2時間ほどかかる)、に母島なるものがあり、父島以上に自然が豊富であることから、星空や海の透明度は父島以上だと想像されるが、母島までに旅程を組み込むと
・おがまるパックは使えない
・おがまるパックを利用するなら宿泊地は父島、母島どちらか
(父島で三泊ををおがまるパックで予約して母島は自己負担で予約なら可能)
・日帰りで母島に行くことも可能な日はあるが...
父島発7:30 母島着 9:30 母島発14:00 父島着16:00
☆ 実質4時間弱しか滞在できないこと
☆ 昼間しか居ないので星空観測できないこと
☆ トレッキングもぎりぎりの時間
☆ 時間的にやれることが決まってしまい、やりたいことが出来ない
父島と母島を楽しむのなら、おがまるの二航海で行くことが望ましいとわかった
休みだけは十分あったので二航海プランで検討してみたが、おがまるは
・毎日出港していない
・繁忙期以外は中6日か中7日の出港
・当たり前だが、二航海するなら13~14日必要
おがまるのカレンダーを確認したがどうしても土日を含んでしまうため、二航海を行うなら18日の引っ越し以降になってします
・18日以降の出港だと、南島の上陸が不可
以上の理由から、今回の旅では父島のみの宿泊とすることとした。
早速、予約をしようと思ったが
おがまるパック│小笠原海運では、電話予約となっていたのでひとます、Googleで
「 小笠原 ツアー 」で検索してみると
とネット予約できる旅行会社があったので、費用の安かったHISを選択して一番安いツアーを申し込んだ。但し、ここで申し込めても宿は確定しておらず確認後の電話での連絡となっていた。
21時ごろネット申し込みを行い、HISより宿の状況の電話があったのが翌日の12時頃
「39様のご希望の宿は満室で、大村地区は他の宿泊地も空きがなく扇浦地区のホテルで、宿泊費が+30,000円となります。仮押さえはしておりますがすぐ返事いただけないとキャンセルさせていただきます」と電話向こうで至極冷静にオペレーターの方に言われたが、星空撮影のため夜は宿にそんなにいない予定にしていたので別にいいホテルでなくてはよかった為、一旦保留でお願いした
「電話向こうでは、すぐ決めなくては行けなくなりますよ」的なことを言っていたが、自分の中ではプラン変更し母島に泊まることでも、よかったので他の旅行会社で検討して、それでもダメな場合は個人手配に切り替えるつもりだった。
再度、Googleで
「 小笠原 ツアー 」で検索して他の旅行会社での申し込みは。
・宿はHISの時と同じ宿でネット申込、旅行代金はHISと同額
・申し込みから2時間ほどで折り返しの電話連絡
・HISとおなじで大村地区の宿は満室
・扇浦地区の民宿が空きがあるとのこと
・金額は最初の希望の宿より+2,000円
勝手な想像だが、旅行会社が小笠原海運に連絡し(おがまるパックの元締め)旅行会社ごとに宿が割り振られている?のでHISは安い宿のストックがきれて高い宿しか空いておらず、今回の申し込んだ旅行会社は安い宿のストックがまだあった?
扇浦地区との事で街からは離れるが、島では全日程で原動機付自転車を借りるつもりだったので扇浦でも問題なしということで予約・決済させていただいた。
調べて分かったことなのだが、この旅程で父島の祭りが行われており、祭りに合わせての観光と、人材交流のツアーが組まれており、当日の乗船客も600名ほどいたとの事だった。(祭りは大村地区の大神山神社例大祭で行われた)民宿の女将にも「祭りを見に来たの?」と聞かれたいなので祭り目当ての観光客も多いのだろう。
まずは5泊6日の日程を押さえられたので一安心。
一人旅なので現地ツアーを後はどうするか?
トレッキングだけはツアーガイドが居ないと入れない場所もあるようななので申し込むことは決めていたのだが...
到着してからの申し込みでもOKなようだが、満員のツアーもちらほら出ているようなので、早めに決めなくては。
事前準備として小笠原について調べることにした。
定番ツアー
半日コース(船の着日と発日)
・到着日の島内ツアー
・シュノーケル
・イルカ・クジラウオッチ+スイム
・戦跡ツアー
一日コース
・イルカ・クジラウオッチ+スイム+南島(上陸有、無しは注意)
・トレッキング(ハートロックツアー)
こちらも小笠原村観光協会のHPから予約状況などが一目でわかる為、予約が簡単に行えた。
この地球の歩き方が見やすく
ツアー申込もこちらを参考にさせてもらった。
(ハートロックツアーのたびんちゅのヨッシーさんが掲載されてます)
ヨッシーさんこの本にも登場してました。
最初はトレッキングのハートロックツアーのみ予約して
他の日は原チャリでのんびり島内観光しようと考えていたのだが
退職のあいさつにお客さんと話していると
二年前に小笠原に行ってイルカと泳いだと自慢され
「イルカと泳ぐことなんか一生にそうそうないよ!」と絶対行ったほうがいいと念押しされたので
・入港日 原チャリレンタル 島内一周(注意!免許証が絶対必要です)
・二日目 ハートロックツアー
・三日目 イルカ・クジラウオッチ+スイム+南島上陸
・四日目 出発まで宿近くの海でシュノーケル
の計画を立て現地ツアー予約を行った。
原チャリとイルカツアーは
小笠原でのイルカ・クジラツアーなら小笠原観光有限会社(旧父島タクシー)
こちらは電話での予約となるので電話で台風の影響を尋ねたが
「今は大丈夫です、明日の上陸になりそう」とのこと
天気図を見る限りでは直撃コースでしたので「お気を付けください」と言い電話を切った。
ハートロックツアーはすべてネットで完結です
小笠原諸島の観光・ツアーならたびんちゅへ!海・森・星空で感動体験を。
予約完了のメールが届きますので、メールに確認したことを返信すれば予約完了です。
※両ツアーとも予約のみですので、支払いは現地で現金払いとなりました。
あとは、社内業務の引継ぎと引っ越しの準備を進めるのみです。
今回は一人旅となるが、色々調べると小笠原旅行は一人旅が多いとの事
・日程の融通が利かないため、社会人は休みを合わせにくいからだからとか
確かに私も今回の日程はピンポイントで行けるは、この旅程だけだった。
あいみょん聞きながら、夕日に照らされたデッキで泣くのかな?
なんてこの時は思っていた。
小笠原の旅まであと少し...