小笠原 父島旅行記 ~エピソード3~ 船上編⑦二日目 ~二見港入港~
24時間の船旅も
もう少しで終わりを告げようとしていた。
聟島の横を過ぎるころには、イルカが飛び跳ね
「イルカ!イルカ!」の声がデッキの上で飛び交い
聟島を見ていると
「キングコングの世界じゃん」と俺は口に出して言っていた。
最初に上陸した人たちは本当にすごい。
何も考えていなかったのか、やらざるを得なかったのか?
この島の外観を見たらキングコング居てもおかしくないと思う。
嫁島を過ぎ、弟島、兄島に近づくころには
カツオドリが数多く飛び交い始め、おがさわら丸の入港を歓迎しているようだった。
(ずっとカモメって思っていたのは内緒)
空も海も青の色が藍色に変わったような気がする。
これがボニンブルーか...
デッキから海と空を見ているだけであっと言う間に時間は過ぎ
船内アナウンスは下船に向けての準備をするように促していた。
俺も船室に急ぎ足で戻り、パッキングしていた荷物をまとめ下船の準備に取り掛かった。多数の乗客はスーツメースを手に下船するためにエレベータ前に行列を作っていた。
下船までに多少時間は掛かったが、特にストレスになることはなかった。
ついに父島上陸である。
待合所に向かい宿の迎えを探すことにした。
父島、暖かい!
11月1日 東京出るときはそこそこ寒かったが半袖で十分
ちょうどいい気温と湿度、雲が多くなったのが心配ではあるが、楽しみで仕方がなかった。